- どんな活動をしていたの?水着からブランドイメージまでの変遷
- 歴代の東レキャンペーンガールは誰?山口智子から始まる物語
- なぜ2024年末で終了?時代の変化と企業戦略の転換
- 日本の企業広告に残した影響とは
「東レキャンペーンガール」が2024年末で終了することが発表されました。
山口智子さんや藤原紀香さんなど、数々の人気女優を世に送り出してきた歴史ある活動が、なぜ今、終わりを迎えることになったのでしょうか?
43年間にわたって日本の水着文化とファッションをリードしてきた「東レキャンペーンガール」の歴史をたどりながら、その意味を一緒に考えてみましょう。
どんな活動をしていたの?水着からブランドイメージまでの変遷
「東レキャンペーンガール」、最初から今の形だったわけではありません。
、この活動は「東レ水着キャンペーンガール」としてスタートしました。
当時は、水着素材の販売拡大と水着の消費喚起が主な目的でした。
バブル期の1980年代、水着ファッションは若者文化の大きな部分を占めていました。
東レは、新しい水着素材の開発と同時に、その魅力を伝える方法として「キャンペーンガール」という形を選んだのです。
には大きな転換期を迎えます。
名称から「水着」が外れ、現在の「東レキャンペーンガール」となりました。
活動の幅も広がり、水着以外の素材のPRや、地域との交流、社内コミュニケーションの活性化など、多様な役割を担うようになったのです。
このように、時代とともに変化してきた東レキャンペーンガール。
では、どんな方々が務めてこられたのでしょうか?
歴代の東レキャンペーンガールは誰?山口智子から始まる物語
、当時新人だった山口智子さんがキャンペーンガールに選ばれました。
その後の山口さんの活躍は、皆さんもご存知の通り。
数々の名作ドラマや映画で活躍する実力派女優となりました。
翌には杉本彩さん、には藤原紀香さん、には菊川怜さんと、その後も錚々たる顔ぶれが続きます。
彼女たちは単なる水着モデルではなく、東レの企業イメージを形作る「顔」として、多岐にわたる活動を展開しました。
このように、数々の実力派女優を輩出してきた東レキャンペーンガール。
なぜ、2024年末での終了を決めたのでしょうか?
なぜ2024年末で終了?時代の変化と企業戦略の転換
東レは今回の決定について、
「一定の役割を果たした」
と説明しています。
その背景には、大きく2つの理由があると考えられています。
- 1つ目は、企業広告の在り方の変化です。
SNSの普及により、企業と消費者のコミュニケーション方法は大きく様変わりしました。
単一の「顔」を通じた広告よりも、多様なチャネルでの双方向のコミュニケーションが重要視される時代となったのです。 - 2つ目は、グローバル化への対応です。
東レは「グローバルでのコーポレートブランディング強化を図る」
と説明しています。
世界規模でのブランド戦略において、日本国内向けのキャンペーンガール制度は、見直しが必要だったのかもしれません。
43年の歴史を振り返ると、東レキャンペーンガールは時代の最先端を走り続けてきました。
その終了も、また新しい時代への対応と言えるのではないでしょうか。
日本の企業広告に残した影響とは
東レキャンペーンガールが残した最大の功績は、企業イメージと商品PRを効果的に結びつけた点にあると言われています。
水着という商品を通じて、企業の技術力や先進性を印象づけることに成功したのです。
また、キャンペーンガールを務めた方々の多くが、その後芸能界で大きな成功を収めたことも、この活動の特筆すべき点でしょう。
山口智子さんや藤原紀香さんの活躍は、企業キャンペーンガールという存在の可能性を広げることにもつながりました。