- 「世界のFUNAI」突然の破産、その影響は?
- FUNAI製品を持っている人への影響は?保証はどうなる?
- 従業員の再就職支援はどうなっている?2000件の求人情報の内容
- ヤマダデンキへの影響と今後の展開
- まとめ:各関係者への影響と今後の見通し
「世界のFUNAI」として親しまれてきた船井電機が、に破産手続きの開始決定を受けました。
約2000人の従業員が解雇され、469億円という大きな負債を残しての破産に、電機業界に衝撃が走っています。
みなさんの中にも、FUNAIのテレビを使っている方や、家族が船井電機で働いていた方がいるかもしれません。
「製品の保証は大丈夫?」「再就職の見通しは?」など、気になることがたくさんあると思います。
この記事では、そんな不安や疑問にお答えしていきます。
「世界のFUNAI」突然の破産、その影響は?
船井電機は1961年に大阪で生まれた電機メーカーです。
トランジスタラジオから始まり、テレビやビデオなどの家電製品を作ってきました。
実は2000年代の初めには、世界最大のビデオ機メーカーになっていたんです。
でも、2010年代に入ると状況が変わってきました。
中国のハイセンスやTCLといったメーカーが台頭してきて、競争が激しくなったのです。
そこで船井電機は、アメリカ向けの安いテレビから、日本向けの高品質なテレビへと方針を切り替えました。
2016年には、みなさんもよく知るヤマダデンキと10年間の独占供給契約を結びました。
これは、船井電機の創業者の船井哲良さんと、ヤマダデンキを作った山田昇さんという、お二人の個人的なつながりがきっかけだったそうです。
このように、長年にわたって日本の家電業界を支えてきた船井電機。
なぜ突然の破産に至ったのでしょうか?直接のきっかけは、脱毛サロン「ミュゼ」の広告代金の未払い問題だったと言われています。
ここまで船井電機の歴史と破産までの流れを見てきました。
次は、みなさんの一番の関心事、FUNAIの製品を持っている方への影響について見ていきましょう。
テレビやプリンターを使っている方、これからどうなるのか気になりますよね?
FUNAI製品を持っている人への影響は?保証はどうなる?
「せっかく買ったテレビが壊れたらどうしよう...」
「修理は受け付けてもらえるの?」
そんな不安を感じている方も多いと思います。
でも、ご安心ください。
ヤマダデンキが、FUNAIブランド製品のアフターサービスを継続すると発表しています。
特に注目なのは、ヤマダデンキで購入したFUNAI製品に付いている「無料長期保証」です。
例えば7年間無料保証の場合、FUNAI保証3年+YAMADA長期保証4年で、合計7年間しっかり保証が付いています。
この保証は、これからもヤマダデンキが責任を持って対応していくとのことです。
さらに、船井電機の子会社で修理やサービスを担当していた「船井サービス」は、これまで通り営業を続けています。
つまり、修理の体制もしっかり残っているんです。
従業員の再就職支援はどうなっている?2000件の求人情報の内容
ハローワーク門真では、船井電機の元従業員向けに再就職支援の説明会を開催しています。
なんと約1週間で約2000件もの求人が集まり、約800社の企業が採用に前向きな姿勢を示しているそうです。
求人の内容は、製造業や電機関連の技術職、営業、事務など、さまざまな職種があります。
8年間船井電機で働いていた40代の男性は「ついにXデーが来たか」と話す一方で、「ハローワークで多くの求人があるという説明をもらい、ありがたい」とコメントしています。
実は船井電機では、破産前から不穏な動きがあったため、すでに転職活動を始めていた従業員もいたようです。
ハローワーク門真の玉野裕子所長は「離職証明書の発行に向けて船井電機と面談していく中で、企業として再就職支援ができていないことが分かり支援することにした」と説明しています。
ヤマダデンキへの影響と今後の展開
意外かもしれませんが、ヤマダデンキは「当面は安売りすることはない」とみているようです。
その理由は、アフターサービスがしっかりと継続される見通しだからです。
さらに興味深いのは、破産直前までヤマダデンキ創業50周年記念モデルとして、船井電機とJVCケンウッドが共同開発した新製品の発売を予定していたことです。
この在庫についても、現時点で特別な対応は予定されていないとのことです。
ヤマダデンキは公式HPで「これまでに販売したFUNAIブランド製品のアフターサービスについては、お客様にご迷惑をおかけすることの無いよう販売店として責任をもって対応してまいります」と発表しています。